野田秀樹の最新作『兎、波を走る』上演決定!
NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』がこの夏、東京・大阪・福岡で上演されることが発表された。
昨年、日本そしてロンドン、台北の観客を熱狂と感動の渦に巻き込んだ『Q』: A Night At The Kabukiのワールドツアーを成功させ、今年1月にはこれまでの国際的な舞台芸術界における活動に対しISPA2023「Distinguished Artist Award」を日本人初受賞した野田秀樹。その野田秀樹率いるNODA・MAP、2年ぶりの書き下ろし最新作が上演されることが決まった。
新作のタイトルは『兎、波を走る』。
これまでにない、何やら新鮮で、心をざわつかせるような不思議な響きのタイトルを野田秀樹が打ち出してきた。野田曰く、物語の設定は、「“潰れかかった遊園地”を舞台に繰り広げられる“劇中劇(ショー)”のようなもの」。“アリス”が登場するというが、果たしてそれは「兎」を追いかけて不思議の国へと迷い込んだあのアリスなのか…?
謎のベールに包まれた『兎、波を走る』。野田の新たな企みに、斬新な顔合わせの豪華キャストが集結する。
『フェイクスピア』(21 年)でNODA・MAP 初参加にして堂々の主演を務めた高橋一生。舞台人としてさらなる自信と表現力を蓄えた高橋が、およそ2年振りに野田作品へと帰還する。
そして数々の野田作品において唯一無二の存在感で観客を魅了してきた松たか子。前作『Q』:A Night At The Kabuki(22 年)の感動も冷めやらぬなか、2年連続登板が実現した。直近の作品に出演をした俳優を珍しく立て続けにキャスティングをしたのはこの2 人で描きたい何かが野田には明確にあるのだろう。
NODA・MAP 初参加となる多部未華子は、2010 年に『農業少女』(作:野田秀樹/演出:松尾スズキ)で初舞台を踏み、以降、各方面で目覚ましい活躍を見せてきた。今回、満を持しての初登場となる。
高橋と松は本作が舞台初共演。また、松と多部は本邦初共演。いずれも日本エンターテイメント史にエポックを画する大きなポイントにも注目だ。
さらに、秋山菜津子、大倉孝二、大鶴佐助、山崎一という、いずれ劣らぬ実力派たちが顔を揃える。
過去6 作で妖麗かつシャープな存在感を見せつけ、多くの舞台から引く手あまたの秋山は5年振りのNODA・MAP 出演。
舞台、映像問わず独特なセンスでシリアスからギャグまでこなす大倉は秋山と同じく5年振りのNODA・MAP 出演に。
昨年、持ち前のよく通る澄んだ声で、舞台『パンドラの鐘』(作:野田秀樹/演出:杉原邦生)のオズ役を見事に演じ切った大鶴は本作でNODA・MAP 初参加。
今日の演劇界に欠かせないベテラン俳優の山崎は1999 年の『半神』以来、実に24 年振り2度目のNODA・MAP 出演となる。
そこに野田秀樹を交え、類稀な8人の個性が一堂に会するのだ。
このベテラン・常連・初参加が入り乱れるなかに変幻自在の野田演出を縦横無尽の演技で彩り、森羅万象を肉体で華麗に表現をする18 名のアンサンブルキャストを含む全26 名が舞台の大海原を走る。その期待値はもはや測定不可能だ。
加えてスタッフについても大きなトピックがある。美術:堀尾幸男、照明:服部基、衣裳:ひびのこづえ、音楽:原摩利彦ら近年のNODA・MAP に欠かせないクリエイター陣に、今回、人形劇師の沢則行、映像作家の上田大樹が初合流。チェコ・プラハを拠点に世界各国で公演を重ねる沢が製作する人形たちと、数々の舞台作品で印象的な劇中映像を作り出してきた上田の2 人が、今回の新たな野田作品にどんなケミストリーを及ぼすのかも要注目だ。
2023年6月17日の東京芸術劇場プレイハウスを皮切りに、大阪は新歌舞伎座、博多はNODA・MAP初降臨となる博多座にて計69 ステージを予定している。
【コメント】
高橋一生
再度お声掛けをいただいたこと、本当に嬉しく思いました。タイト ルに「走る」と入っているので今回もある程度の運動量を覚悟しつつ、 濃密な身体表現を求めていただけるのは野田さんの舞台の醍醐味な ので楽しみにしています。野田さんとの創作は、まるで劇団時代を思い出す様です。作品と対話を重ねていく過程も幸福な時間なので、 重ねて楽しみにしています。
松たか子
野田さんが新作をまた書く、そしてそこに声をかけてもらえて光 栄です。こんなスペシャルな役者さんのなかでお芝居ができるの は最後なのかなと思うほど。心して臨みます。みなさんの目の前に、 きっと大きな衝撃を持ったお芝居として現れると思うので、ぜひ 劇場にいらしてください。
多部未華子
野田さんに初めてお会いしてからずっと、“いつかあの舞台に自分も立てたら良いな”と思っていました。ワークショップに参加して、 誰が正しいでも間違っているわけでもない、みんなでひとつの事 を考えるということが私にとって贅沢な経験でした。有意義な時 間を過ごせたと思っていただけるような舞台を創っていきます。
『兎、波を走る』ディザー映像
https://www.youtube.com/watch?v=izDSUbxXBR0&feature=youtu.be
【公演情報】
NODA・MAP第26回公演
『兎、波を走る』
作・演出:野田秀樹
CAST:
高橋一生 松たか子 多部未華子
秋山菜津子 大倉孝二 大鶴佐助 山崎一 野田秀樹
秋山遊楽 石川詩織 織田圭祐 貝ヶ石奈美 上村聡
白倉裕二 代田正彦 竹本智香子 谷村実紀 間瀬奈都美
松本誠 水口早香 的場祐太 茂手木桜子 森田真和
柳生拓哉 李そじん 六川裕史
●6/17~7/30◎東京公演 東京芸術劇場プレイハウス
〈料金〉S席12,000円 A 席8,500円 サイドシート5,700円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
*25歳以下の方はサイドシートを3,000 円でご購入いただけます
〈一般発売日〉2023年5月28日(日)10:00
〈お問い合わせ〉 NODA・MAP 03-6802-6681 (平日11−19 時)
●8/3~13◎大阪公演 新歌舞伎座
〈料金〉S席12,000円 A 席8,000 円 サイドシート5,700円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
*25歳以下の方は、サイドシートを3,000 円でご購入いただけます。
〈一般発売日〉2023年7月8日(土)10:00
〈お問い合わせ〉 NODA・MAP 03-6802-6681 (平日11−19 時)
キョードーインフォメーション0570-200-888 (11−16時/日曜・祝日は休業)
●8/17~27◎博多公演 博多座
〈料金〉S席12,000円 A 席10,000円 B 席8,500円 サイド席5,700 円全席指定・税込・未就学児童入場不可)
*25歳以下の方は、サイド席を3,000 円でご購入いただけます。
〈一般発売日〉2023年7月8日(土)10:00 チケット一般発売
〈お問い合わせ〉 博多座 092-263-5858
NODA・MAP 03-6802-6681 (平日11−19 時)
【当日券】全公演、販売いたします。詳細は主催へお問合せください。
【高校生割引】1,000 円 (全席指定・税込/事前申込制/要学生証)
〈公式サイト〉https://www.nodamap.com/site/news/478